「失敗が怖くて胸も苦しい。でもあれこれ考えすぎて何もできず自分が嫌いにさえなってしまう・・・」
その気持ちはすごくわかります。人の目も気になりますし、ましてや仕事や重要なときの失敗を考えるだけで怖くてしょうがありませんよね。
でも、そんな性格を自ら責めないでください。少しだけ人より考えすぎる性格なだけで、ダメなんてことは絶対にありませんから。
不安に立ち向かうには3つのステップがあって
- 「不安は自分自身で作り出すもの」と知って、
- 「不安の対処法」をおこなって、
- 「不安を抱えすぎないためにケアをする」
のが重要です。
1.不安は自分自身が作り出すものと知っておく。
不安は「自分自身が作り出す」ものです。
たとえば、飛行機に乗っていて「落ちるかもしれない」と考えればそれは不安です。
逆に「普段は見れない景色が広がってうれしい」と考えると、不安にはなりません。
環境の影響はあるかもしれませんが、不安を大きくする原因は「思考の癖」が大きな要素であることが経験からわかりました。
まずは「自分は考えすぎる癖があるんだ」と、個性の一つとして認めてあげると少し楽になりますよ。
不安につながる思考の癖
- 未来の結果を考えすぎる。
- 他人からの評判や周りの目を気にしすぎる。
なんてことはありませんか?
失敗を避けることや他人からの目線が基準になると常に不安と戦いつづけなければなりません。
未来の結果だけを考えすぎて失敗した
未来は考えた結果になる方が少なかったです。
経験したことがなかったり、よくわからなかったりすると不安に感じますよね。
そもそも自分の引き出しにないことに答えを出そうとしているので、考えても答えは自分の中にはないということに気づきました。
周りの目を気にしすぎて失敗した
周りの目の気にしすぎると「思ったことをやっても大丈夫なんだろうか」と、まるで根拠の無い思いから不安が生まれてしまいます。
自分なりに考え抜いて出した答えも、少しでも違う考えをきくと疑問を持ってしまい、また考えるという悪循環に入りました。
2.不安の対処法
不安をダメなものだとして押さえ込まない
不安は人間に備わっている危険を察知する力です。
なくなってしまうと逆に危険になんの対処もせず、そのまま受け入れてしまいます。
不安の強さも人それぞれですし、他の人と比べる必要すらありません。
「自分は危機管理能力が強いんだ!」と思うくらいがちょうどいいです。
余談ですが、ブリジストンCEOの荒川さんも「優れたリーダーはみな小心者である」という本を出しているほど。
考えすぎる人ほどリスクや状況に敏感でリーダーの素質があるので、強みと捉えるのも大事です。
ポイントを抑えた準備に注力する
重要だと思うポイントを全て書き出し、優先順位をつけて準備をします。
やみくもにあれもこれも備えるのではなく、「大事な点さえ守れればいい」という考え方に変えてみましょう。
軽い失敗は甘んじて受け止める
全ての失敗を取り除くのは無理と割り切りましょう。
想像以上のことが起これば、これは自分がコントロールできる範囲を超えており、もう仕方のないことなんですね。
誠意を見せて対応していればリカバリもできます。多少の失敗は「次に生かすための経験」として捉えるのも大事なんです。
3.不安を抱えすぎないために普段から気をつけたいこと
不安を口に出す習慣をつける。
不安を口に出せば、本当にとるべき行動を適切に判断できる効果があります。
自分の頭の中で考え続けているときはとても視野が狭くなっていませんか?
まずは言葉として出してみましょう。
そして「あなた自身がお悩み相談役としてアドバイス」(客観視)しましょう。
紙に書いておけば、さらに一步引いた目線で見れるのでオススメです。
これはセルフ・ディスタンシングという、より良い形で対処法をみちびき出すテクニックであり、効果も実証されています。
周りの手を借りることを恥と思わない。
周りから適切なアドバイスやサポートを受けることも立派な対処法の1つです。
私の経験で1番苦しかったのは「1人で解決しようと悩み続けた」ことでした。
「自分のことだから1人で考えないといけない」という思いで苦しんでいるならば、その思いやプライドはすぐに捨てましょう。
調べつくして「ちょっと自分じゃ解決できないな」と思ったことは、素直に相談しましょう。
1人で時間をかけて解決しようと延々に悩むのがそもそも間違いです。
この時間が、不安をますます生んでしまい、悪循環に陥ってしまうのです。
おわりに
不安は誰しもありますし、決して悪いものではありません。
無理に抑え込まず付き合っていくことが一番の対象法です。
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