Radeonグラフィックボードを低電圧化してゲーム中の消費電力を減らす方法

Radeonグラフィックボードは同性能のNvidiaグラフィックボードと比べると消費電力が少し高いことが気になります。

しかし、低電圧化を行えば性能を落とさず消費電力を30Wほど下げることができます。

やり方は「Radeon ソフトウェアのチューニング設定から電圧を変える」だけなので、詳しい知識が無くてもできます。

低電圧化の特徴は以下の通りです。

  • ファンスピードも落ちて静音化できる。
  • 負荷を下げる方向なのでオーバークロックより低リスク。

ただし、注意点もあるので前もって認識が必要です。

オーバークロックと同様に低電圧化も「メーカー保証対象外」の行為です。リスクを承知の上で行ってください。

【目次】

Radeon ソフトウェアの電圧設定方法(ver20.4.2)

  1. 一番上のタブで「パフォーマンス」を選ぶ。
  2. その下のタブで「チューニング」を選ぶ。
  3. チューニングコントロールを「手動」に変える。
  4. GPUチューニングを「有効」にし、高度な制御も「有効」にする。
  5. 電圧(mv)を「手動」に変える。

これで電圧(mV)を自由に変更できる状態になりました。周波数(クロック)に応じて7段階の設定ができます。

ゲーム時の消費電力を落としたいので、高負荷の領域になる「状態3~7」の電圧を変えましょう。

ダイアルのようなマークをドラッグして回すか、値のところをクリックして数字を打ち込みます。

基準値より-100mVが安定するのでオススメです。

  • 状態3: 1087 → 987
  • 状態4: 1168 → 1068
  • 状態5: 1150 → 1050
  • 状態6: 1150 → 1050
  • 状態7: 1150 → 1050

電圧を下げすぎた場合、ゲームのプレイ中にグラフィックのエラーが出て落ちます。

-150mVまで下げた場合、必ずエラーが発生してまともに動きませんでした。

ゲーム中の消費電力の差

「モンスターハンターワールド アイスボーン」を起動させて検証しました。

拠点から大型モンスターとの戦闘中まで、フレームレートを維持しつつ20~30Wほど消費電力が少なくなりました。

低電圧化する前の消費電力(142W)

低電圧化した後の消費電力(116W)

おわりに:ゲーム中の消費電力を少しでも抑えたいならやって損はない

低電圧化はデメリットがほぼ無く、電気代が気になるならやってみる価値はあります。

繰り返しになりますが、コツは「電圧を落としすぎることなく不安定にならない範囲のマージンを取って設定する」のが重要です。

【目次】