戸建住宅:北道路+住宅地に建てる前に知っておきたかったこと

「気に入った土地は住宅地。平屋がほしいけど、でもまわりは2階建てだらけだし本当にいいのかわからない」

これ、情報って実際に建てた方が少ないのでインターネットで情報がぜんぜんでてきませんよね。

私は階層のない生活が気に入っていたため、おもいきって住宅地に平屋を建てました。

住宅地で平屋住宅を検討している方に向けて、「契約前にぜひ知っておいてほしいこと」を書きました。

【目次】

「土地の高低差」と「盛土」について考えておく

購入したのは「3方向(東西・南)に家が立つ北道路の土地(53坪)」です。

左右の土地に高低差はないものの、南側の土地だけ「30cm~40cm」上がっていました。

基礎工事着工まえに「盛土はどのくらいにしますか」と聞かれるのですが、そもそも基礎工事前に盛土の高さを選ばないといけないこと自体知りませんでした。

工事担当者の進め「通常は20cm」でOKをしました。

ただ、家が建つと「自分の家だけ平屋なのでさらに低く感じる」ことです。

土地が高い方もとうぜん盛土をするわけで、南側と高低差がより広がったため後悔が残っています。

「着工前に盛土をどのくらいにするかちゃんと考えておく」のをオススメします。

2階建てと違い「軒下の影が地面や壁にかかる」ことを知っておく

平屋では屋根までの距離がないぶん「軒下の影が地面や壁にかかります」。

日が高い時間も想像している日中の明るさにならないことがあるんです。

※これは軒下がある屋根に限られます。

日があたっても「上から半分は屋根の影があり」、暗いまま。

影になる部分に横長の窓をつけてしまったため、南側にもかかわらず採光が非常に悪い状態です。

昼間であれば明るさはあるものの朝以外はリビングに光が差し込むことはなく、暗く感じてしまいます。

平屋で採光を考えるのであれば「南側の窓は足元まであるものにする」など「窓の大きさ・位置」もよくよく考えてください。

南に庭を作ったのですが、雨が降ったあとに軒下の影になるところは乾くのが非常に遅い。

庭の湿気が取れづらい要因ですね。ジメジメが残ると湿気を好むトビムシとか湧きますよ。

また、家の形に凹凸を作る場合、風も通りづらい状況になりそうかも確認してください。

無駄な凹凸はつくらず、「四角」にするのが無難かなと建てたあとで思いました。

床面積が横に大きくなるため「まわりの家と距離が取りづらい」

距離が取りづらい=「2階建ての建物の影になる部分が多い」ということです。

北道路の宿命は採光ですが、平屋とはちょっと相性が悪いかもしれませんね。

ウチは2LDKの70平米と非常にこじんまりとした家ですが、南側に庭をとって採光を確保するも良くて4.5mが限界でした。

それ以上は至難の業です。

西日だけは夕方になるとサンサンと光が降り注ぐのは救いですかね。

あと、洗濯物は陰干しか室内干しです。(笑)

日が入りづらい環境のため「冬は寒すぎる」ので覚悟が必要

戸建ては寒いとよく聞きますが、「冬は鬼のように寒い」です。

寒い地方ではないので、外気温との差は7度ぐらいで室内が5度以下になることはありませんが、5度って室内としては寒くないですか?

これが平屋のせいなのか、日当たりが悪いせいなのか、24時間換気のせいなのか不明ですが夏すずしくても寒さが苦手な方には正直オススメできません。

高気密高断熱で「温かい家」を夢見ていたら、高気密高断熱という名の冷蔵庫のような家になってしまいました。

軽量鉄骨のアパート2階から越してきただけで音をあげそうです。

夏は涼しいとはいっても普通にクーラーいるほど暑くなりますしね。

住宅地に平屋を建てようとお考えの方は、価格が高いかもしれませんが「南道路の土地」はほぼ必須としてご検討ください。

まとめ

平屋自体はとてもいい選択だったと思っています。必要最低限の部屋数に階段のない生活なんで非常に楽ですよ。

気になっていた「まわりが2階建てだから圧迫感がある」かといえばそんなに気にならないですね。お隣さんの建物の間にちょうど駐車場がある形になってますし。

ただ申し上げたとおり、北道路の土地だと寒さは避けられないので慎重に考えてみてください。

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